JR東日本物流、改善事例 全社で共有 業務効率化や経費節減
物流企業
2017/02/27 0:00
ジェイアール東日本物流(市川東太郎社長、東京都墨田区)は22日、業務改善事例を全社で共有することを目的に「Go Active報告会」を実施した。対流型改善の21例と即行型改善の6例を合わせた27例が発表され、審査対象の対流型改善はチーム「土産・ひよこちゃん」(東京エキロジセンター)の「待機時間を減らし効率的な配送ダイヤを創ろう‼」が最優秀賞を獲得した。 市川社長が「改善活動はすぐにできる即行型と、多くの人の力を借りる対流型の二つがある。改善というのは新しいものをつくったり、新しい発想でやったりするというイメージがあるかも知れないが、これまでの取り組みを否定することではない」と指摘。 また、「先輩方の成果を我々がバージョンアップして、後輩や次の世代につなげていくのが目的。こうしたい、こうなりたいという『思い』が改善の一歩になる。五つ気付いたうちの一つを実行してくれたらうれしい」と述べた。 報告会では、対流型改善に取り組んだ各チームが、活動の内容を説明。1位に選ばれたみやげ(土産)配送チームは、2016年7月から配送ダイヤを変更したことにより、1日当たりの業務従事者を33人から28人に減少させた。 更に、1コース当たりの待機時間を3時間程度から30分程度へと大幅に削減したほか、16年7月の休日出勤数が前年同月比で半減するなど、業務効率化や経費節減を実現したことが高く評価された。 優秀賞には「SALTY」(塩浜物流センター)、「ベッチーナ」(京葉流通センター)、「ザ・Kaizen15」(東北鉄道運輸)の3チームを選出。特別賞も同じく3チームに贈られた。 一方、即行型改善は「同じような事故を繰り返さない」「工具・台車パーツ・スピージィパーツ各種道具の一元管理」「車両名義変更の手順」など6例を取り上げ、取り組みのきっかけ(改善の気付き)と内容を紹介した。(沢田顕嗣) 【写真=市川社長(右端)と最優秀賞を獲得したチームメンバーらで記念撮影】