岡山スイキュウ、初のQC活動発表会 最優秀チーム リフト 事故ゼロ達成
物流企業
2017/02/27 0:00
岡山スイキュウ(片山順二社長、岡山市南区)を中核とするスイキュウグループは18日、岡山県トラック交通共済会館でQC(品質管理)サークル活動の初めての成果発表会を開催した。12チームが参加し、瀬戸内物流センター(瀬戸内市)倉庫2課のメンバーで構成される「和気あいあい」チームが優秀賞に輝いた。また、同グループでは外国人実習生を雇用しており、この日も倉富物流センター(岡山市中区)で倉庫業務に従事するベトナム人のヴィェット・ティエンダット氏が発表に加わった。 開会に当たり、岡本卓治会長が「当社は40年前に安全衛生委員会を設置し、小集団活動を行ってきた。今日の成果発表会はその集大成であり、うれしく思う。皆さんの成長をじっくり見せてもらい、グループの発展を確信したい」とあいさつ。 最優秀賞の和気あいあいは「ヒューマンエラーゼロ」をテーマに、誤出荷の原因は錯覚にあると分析。適切な棚のスペース確保や商品別色分け、出荷検品のルール化などを見える化して実行し、リフト・商品事故ゼロを達成した。 優秀賞には、乳酸菌飲料を扱う「ヤクルト班」と、スーパーマーケット物流業務の「ハローズ班」が入賞。また、リネンサプライの「ドクターW]、乗務員で構成する「平松班」、本社経理部の「ぼっけぇ~り」が敢闘賞を受けた。 ヴィェット氏の所属する「ティンバン」(友情を意味するベトナム語)チームは、作業能率の向上をテーマとし、積み替え無しのスムーズな通常作業の開始、夜間・昼間作業者の意思疎通による作業時間短縮を目標に取り組み、作業前には整理された現場で気持ち良く朝礼が行えるなどの成果を出した。ヴィェット氏は、感想などをベトナム語で発表した。 評価は、発表が終わる度に出席者がグループウエアを利用してスマートフォン(スマホ)から投票を行い、テーマや対策の成果、発表の内容を点数化し、迅速な集計を行った。 最後に片山社長があいさつし、「優秀な社員から高品質は生まれる。縁あって当グループに入社した人の心に寄り添って人を大切にし、育てることが重要。定着率向上が生産性アップや改善活動を活性化させる第一歩であり、入社した人の面倒は一生見るという覚悟で臨んで欲しい」と語った。(江藤和博) 【写真=最優秀チームへの表彰状を読み上げる片山社長】