マルソー、長岡新産SLC活用 中越エリア営業強化
物流企業
2017/02/27 0:00
マルソー(渡邉雅之社長、新潟県三条市)は中越エリアの営業強化を図る。リニューアルした長岡新産SLC(ストラテジック・ロジスティクス・センター)を有効活用するもので、営業倉庫を備えているのが特徴。コンプライアンス(法令順守)に厳しい荷主のニーズにも、的確に対応できることをアピールし、新たな取引に結び付ける。 施設の狭あい化により、1月21日に長岡新産SLCを移転、増強した。3カ所に分散していた長岡市内の一時保管庫も同所に集約したため、一元的な管理が行えるようになった。 敷地面積は1万5千平方メートルで、鉄骨造り一部2階建て、延べ床面積1万1300平方メートル。大型ホームセンターとして利用されていた物件を物流センターに造り替えた。土地は賃貸で、建物は自社保有になる。 現在、1階ではプラスチック容器や医療関連製品、衣料品、2階は温度管理の設備を施し、菓子類を保管している。貨物の移動はエレベーターだけでなく、外部に整備されたスロープを使い、トラックによる積み込み、積み下ろしも可能。車両18台、パートを含む従業員34人を配置した。 県内に設けられたSLCの多くは、ティッシュやトイレットペーパーといった家庭紙の共同配送を主に手掛けている。長岡新産はこれらと性格が異なり、多様な品目を扱う拠点として原材料や製品の保管、流通加工、出庫、運送までトータルで請け負い、適な物流サービスを提供する。 また、新潟県のほぼ中央に位置する関越自動車道・長岡インターチェンジに至近で、北陸自動車道へのアクセスも良好。この好立地を生かし、急ぎのオーダーにも確実に応えられる。 長岡新産SLCの田中直樹センター長は「大手企業と取引する場合、営業倉庫を第一条件に挙げるところが増えてきた。この要望にもしっかり対応できる。スペースに十分余裕があるので、積極的に売り込みを掛けたい」と話している。(河野元) 【写真=ホームセンターとして利用されていた物件を造り替え】