TDBC、業種・業態で課題共有 4月開催 フォーラムむけ精査
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2017/02/20 0:00
運輸デジタルビジネス協議会(TDBC、梅村尚史幹事長)は13日、会合を開き、トラック、ダンプ、バスなど業種・業態ごとにヒアリングなどで洗い出した課題を共有した。4月20日に初めて一般公開するTDBCフォーラムの開催に向け、抽出した課題を解決するためのソリューションなどを精査していく。 TDBCは、各種運輸事者の「運輸事業会員」と、ICT(情報通信技術)、車載・生体センサー、製薬、人事マネジメントなど多様な事業者の「サポート会員」で構成。異業種間で連携し、最新の技術を駆使した実証実験などを通じて課題解決を図り、業界と社会に寄与することを目的に、昨夏設立された。 課題は「トラック(幹線)」「トラック(宅配)」「ダプ」「バス(路線)」「バス(長距離)」「タクシー(都市)」「タクシー(地方)」ごとに分析。 これまでに「他産業に比べて長時間労働で低賃金の傾向」「人手不足」「深刻な事業継承問題」「荷待ち時間」「顧客・荷主から嫌な思いをさせられるケース」「安全管理規定など規則順守に伴うストレス」――などについて改めて認識している。 TDBCフォーラムのテーマは「運輸業界でのデジタルトランスフォーメーションによる安全、安心、エコドライブの実現」。課題と共に、低廉な標準化ソリューションや実証実験の検証などについても報告する予定だ。 また、会員以外の多くの運輸事業者に活動を知ってもらうこともフォーラム開催の狙いの一つ。会員数が増えれば、それだけ実証実験を拡充でき、また新たなソリューションの提供をより低コストに抑えられる。 会合では、新会員として、鴻池運輸、日立物流、ウィルポート(久保田淳社長、東京都港区)、トランコムデンソーを紹介。ACCESS、タイガー(竹添幸男社長、千代田区)が自社のソリューションを紹介した。(高橋朋宏) 【写真=新会員が紹介され親交を深める】