静ト協、物流団地で社会科見学 小学生「トラック乗りたい」
団体
2017/02/16 0:00
【静岡】静岡県トラック協会(大須賀正孝会長)は3日、静岡市物流団地(静岡市駿河区)に小学生を招き、物流施設社会科見学を実施した。トラック運送業界の周知と、交通安全教室による安全意識高揚を目的に、梅ヶ島小学校(葵区)の全校児童13人と10人の職員を招待した。 同団地は2016年11月29日にオープン。完成を機に、団地を運営する静岡市物流団地協同組合の杉山節雄代表理事が自身の母校である同校の児童を招き、物流の仕事を学んでもらいたい――と考え、同校の金山幸二校長に声を掛け実現した。 杉山氏は「梅ヶ島の皆さんを初めにお呼びして、施設を見てもらいたいと思った。有意義な一日にしてもらいたい」と呼び掛けた。金山氏も「初めての試みで、子供たちも職員も楽しみにしている。今後、中学生や高校生に対しても、こうした機会が続けばいいと思う」と述べた。 共同事務所棟や倉庫、給油設備、貯水池で構成される団地について杉山氏が説明。施設完成までの様子もモニターを使って紹介した。また、津波でトラックが流されないように内陸部に設置したことや、燃料の共同購入など、中小事業者が集ってつくった団地の役割について、お菓子をたくさん買った時におまけが付いてくることに例えながら分かりやすく解説した。 物流の仕事や役割、トラック運送全般の概要については、静ト協職員が指南。緑と白のナンバープレートの違いの質問に、「お母さんに聞いた」と、1年生児童が的確に回答したことに、参加の大人全員が驚き、拍手を送る場面も見られた。 施設構内の道路では、大型車を使った交通安全教室も実施。人形を使った内輪差による巻き込みの実験や児童全員が運転席に乗車しての死角体験などでトラックに触れ、大型車両の楽しさに加え、危険性を体感した。 見学会を終えて、参加した児童は「道路に引いてある白線の外側にいると、危ないことが分かった。運転席からは見えない所があって、もし将来トラックの運転手になったら気を付けて運転したい」「運送のほとんどをトラックが行っていることに驚いた。将来トラックに乗ってみたいと思った」などと感想を述べた。(奥出和彦) 【写真=物流団地内でトラックと触れ合う】