群馬県、人材確保 喫緊の課題 採用・育成テーマにシンポ
行政
2017/02/13 0:00
2016年度から3カ年の「物流人材育成・確保対策事業」を展開する群馬県は3日、「採用難時代を勝ち抜くための人材採用・育成」をテーマに、物流人材育成シンポジウムを開催した。 商政課の上原英之課長は、16年度を初年度とした4カ年の第15次県総合計画に「群馬県の産業活性化に資する物流施策の方向性(群馬県物流振興方針)」を盛り込んだことや、厚生労働省の「地域創生人材育成事業」の一環として物流人材育成・確保対策事業がスタートしたことなどを説明。 加えて、16年8月には群馬県トラック協会(武井宏会長)、群馬県倉庫協会(星野栄助会長)といった関連団体を巻き込んで、群馬県物流人材育成・確保対策協議会(上原座長)を発足させ、物流業界の人材育成・確保に取り組む姿勢を強調した。 群ト協の武井会長は「東京から100キロ圏に位置し、関越自動車道や上信越自動車道、北関東自動車道といった高速道路が結節する当県は、物流の拠点となるポテンシャルを秘めている。その一方で、物流業界の人材確保は喫緊の課題となっており、人材育成を図れるシステムを我々自身でつくっていかなくてはならない」と話した。 講演では、人材コンサルティング会社、クオリティ・オブ・ライフの原正紀社長が「採用難時代の人材採用」をテーマに講演した。 引き続いて行われたパネルディスカッションでは、原氏がコーディネーターを務め、清水岩夫(群馬急送会長)、轟英治(みつわ運輸社長)、川手和義(群馬小型運送社長)の各氏が「人材採用・育成の課題と取り組み事例」について話し合った。(小瀬川厚) 【写真=パネルディスカッションでは、課題と取り組み事例について話し合う】