デザイントラ/産学協同PJ、入賞学生に表彰状 イメージ向上&人材確保
団体
2017/02/09 0:00
清水運輸(清水英次社長、埼玉県志木市)と「オートボディプリンター」メーカーのエルエーシー(村井秀世社長、東京都町田市)など8社は5日、東京日野自動車(川井博人社長、港区)の新狭山支店(埼玉県狭山市)で、専門学校生から募集した作品をデザイントラックに採用する「産学協同プロジェクト(PJ)」の表彰式を開催した。今回は3回目で、運送業界のイメージ向上と人材確保が目的。今回からパッカー車部門を設けた。入賞学生に表彰状を渡すとともに、色とりどりのデザインを施した車両7台を展示した。 PJには、清水運輸のほか、萬運輸(東海林憲彦社長、横浜市鶴見区)、山岸運送(山岸一弥社長、静岡県島田市)、裕進運輸(渡部裕之社長、三重県菰野町)、Cutting-Art(内藤亮社長、大阪府摂津市)などが参加。また、パッカー車部門として横浜環境保全(高橋義和社長、横浜市中区)も新たに加わった。 東京デザイン専門学校(東京都渋谷区)の学生からデザインを募集。応募総数は前回より22点多い48点で、その中から入賞15点を選び、デザイントラックに採用した。 表彰式で、清水社長が「トラック業界はドライバー不足が深刻だが、皆さんの作品により、多くの人がトラックに興味を持つようになり、人材確保にも役立っている。自信を持ち、ますます発想を伸ばしていただきたい」とあいさつ。入賞者には各社の社長から表彰状と、記念品としてデザイントラックの模型が贈られた。 受賞者を代表し、山岸運送の車両に作品が採用された川野なおみさんは「デザインを勉強する学生として、作品を多くの人に見てもらう機会を与えていただき感謝している。微力ながら、社会にも貢献できてうれしい」と話した。 同校社会活動推進室の戸田吉彦統括も「デザインを通じて社会貢献を目指している学生に、毎年希望を与える場をいただき、ありがたい。今後もこの活動が続くことを願っている」と述べた。 会場では、入賞作品を車体に描いた大型トラック6台とパッカー車1台を展示。学生らは記念写真を撮ったり、各社から緑ナンバートラックの役割について説明を受けるなどした。(吉田英行) 【写真=色とりどりの車両を展示】