北関東物流設備投資、各地で積極化 拠点再編や自動配車導入
物流企業
2017/02/06 0:00
【埼玉】北関東物流(神成光輝社長、栃木県壬生町)は各地の拠点再編とともに、業務効率化のため自動配車システムを導入するなど、設備投資を積極的に行っている。2016年12月15日に開設した埼玉支店春日部営業所(埼玉県春日部市)では、2月末の本稼働に向け準備を進める。(佐々木健) 北関東物流は栃木のほか、宮城、群馬、茨城、埼玉の各県に拠点を構え、薬局や量販店向けのサードパーティー・ロジスティクス(3PL)業務を展開している。 導入した配車管理システムは、航空測量大手のパスコが開発した「LogiSTAR(ロジスター)配車管理簿」。16年11月に栃木支店に試験導入した後、17年1月から栃木、茨城の両支店で動く80台のトラックで本格的な運用を開始した。2月からは群馬支店にも適用エリアを拡大する方針だ。 春日部営業所は9カ所目の拠点で、国道16号から300メートル、国道4号バイパスからも1.5キロ程度と交通アクセス至便の立地で、雑貨・消耗品などを扱う小売向けの在庫型拠点として1千点程度のアイテムを管理。車両は置かずセンター業務に特化する。敷地面積5700平方メートル、2階建て、延べ床面積4600平方メートルで、荷物用エレベーターのほか、4トントラック8台分のドックを備える。 拠点整備では、16年4月に群馬支店の中に、群馬第2営業所(群馬県伊勢崎市)を開設したほか、16年9月に茨城支店の茨城営業所(茨城県小美玉市)を茨城町に移転した。 群馬第2営業所は、延べ床面積2300平方メートルの在庫拠点として稼働。茨城営業所は、移転前の6倍の広さとなる床面積3900平方メートルの倉庫を確保し、20台のトラックを配備している。 今後は自動配車システムで収集したデータ解析と合わせ、新拠点の連携による効率化を進めていく。 【写真=埼玉支店春日部営業所を2月末に本稼働】