八戸通運、八戸北工業団地に倉庫 12月 重量物の耐用性充実
物流企業
2017/02/06 0:00
【青森】八戸通運(田中信明社長、青森県八戸市)は、八戸北インター工業団地に新たな倉庫を整備する。 1月27日の地鎮祭で、田中社長が関係者らと神事に臨んで鍬くわ入れなどを行い、「本工事は3月ごろからスタートするが、安全に十分留意した上で、無事故無災害で終えることができるよう願っている」とあいさつ。 11月末竣工、12月の稼働を目指す。敷地面積2万3780平方メートル、床面積7190平方メートルの鉄骨造り平屋建ての一般倉庫で、450平方メートルの事務所棟を併設。八戸自動車道・八戸北インターチェンジ(IC)に近く、八戸港や鉄道貨物ターミナルへのアクセスも良い。従来より床面の強度を高めることで、重量物への耐用性を充実させた。天井の高さは8~10メートルとゆとりを持たせ、庫内でのクレーン作業を可能にする。 八戸港の2号ふ頭倉庫など、港湾周辺にあった同社の保管施設や事務所、トレーラなどは、東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた。こうした経験を踏まえ、新たな国内貨物の需要を見込んで、立地条件の良い内陸部へ施設を移転。将来的には、3PL(サードパーティー・ロジスティクス)の展開も視野に入れている。 建設には津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金を活用し、従業員5人を採用する予定。(今松大) 【写真=将来的には3PLの展開も視野に入れる(完成予想図)】