メディパルHD、埼玉・三郷にセンター 納品リードタイム短縮
荷主
2017/02/06 0:00
メディパルホールディングスは2日、連結子会社のメディセオ(長福恭弘社長、東京都中央区)が医療用医薬品や医療材料を扱う高機能物流拠点、埼玉ALC(エリア・ロジスティクス・センター、埼玉県三郷市)を3日に竣工させる、と発表した。メディパルHDグループ大規模のALCで、顧客に近い立地を生かし、納品リードタイム短縮を図る。 敷地面積3万5700平方メートル、鉄骨造り5階建てで、延べ床面積5万4900平方メートル。 医薬品、医療材料、医療機器、臨床検査試薬などを取り扱い、品ぞろえを示すSKU(商品管理の小単位)は3万以上に及ぶ。医療機関や調剤薬局といった納品先に近い都市型センターで、受注から納品までのリードタイム短縮を実現する。 独自開発の需要予測システムを導入して在庫を適正管理。過剰在庫と品切れが発生しないよう、1品目ごとにコントロールし、定時・適量納品を目指す。 また、マテハンと情報システムの活用により、効率的な庫内作業・配送をサポート。生産性と信頼性を高める。免震構造を採用するとともに、自家発電設備や緊急配送用バイクも配備。システム・通信の二重化で災害時にも安定供給できる体制を整えている。 カバーエリアは、栃木、群馬、埼玉、新潟の各県と、千葉県、東京都の一部。投資額は土地代を含め235億円。3月から稼働させる。 メディパルHDグループでは、ALCの全国拡大を進めており、今回の埼玉ALC完成で全国8カ所体制となる。(吉田英行) 【写真=災害時に安定供給できる体制を整備】