愛知ト協、女性活用「全国のモデル」 堀井副知事と意見交換
団体
2017/01/30 0:00
【愛知】愛知県トラック協会の小幡鋹伸会長と女性部会の竹市五倫部会長は17日、堀井奈津子副知事と、女性の活用について意見交換した。愛知県が2016年3月に策定した「あいち男女共同参画プラン2020」を推進するため、様々な分野で女性の活躍促進を支援するのが目的。堀井氏は愛知ト協以外に、薬剤師、建築士、歯科医師やチェーンストア業界の各団体も訪れている。(梅本誠治) はじめに堀井氏が県内の女性の活躍状況と行政の施策を紹介。女性の活躍促進宣言、奨励金の支給、女性輝きカンパニー認証といった取り組みに加え、サミットや理系女子進路選択支援事業で、労使双方に活動の場を広げていることを説明した。 堀井氏は「愛知は人口も増えているが、男性が外で働き、女性は結婚したら家庭に入る意識が強く、子供ができたら仕事を辞める率も高いため、女性の活躍は全国平均より低い」と指摘。 一方で、県内産業の中心を担う製造業の労働者が100万人なのに対し、女性の就業希望者は38万人に及ぶことから、「女性の活用が増えるよう、県が事業者と一緒に荷主へ提案をしていくことも考えている。これを機に会員へのPRをお願いするとともに、様々な制度活用に期待したい」と述べた。 竹市氏は「10年前は、業界内における女性の地位が今より更に低かった。しかし、『トラガール』などでイメージアップとともに地位確立が進んでいる。女性経営者として、我々も尽力していきたい」とコメント。 小幡氏も「愛知ト協では、17年を改革元年と定め、傘下の中部トラック総合研修センター(みよし市)で安全と健康、生産性の向上に取り組んでおり、女性の活躍の場を広げていくことも課題の一つ。愛知が全国のモデルとなるような事業を推進していきたい」と語った。 あいち女性輝きカンパニー認証の承認を受けた163事業者のうち、愛知ト協会員は中日運送(野崎憲道社長、清須市)、大橋運輸(鍋島洋行社長、瀬戸市)の2社。女性の活躍宣言を掲げる事業者は469社あるが、両社に加え名古屋東部陸運(小幡輝雄社長、豊田市)、稲沢運輸(竹市五倫社長、稲沢市)なども名を連ねる。 今後は、県の要望に応え審議会の委員に会員を送り込むなどし、女性の雇用に対する意識向上と、活用の機運を高めていきたい考えだ。 【写真=堀井副知事と小幡会長、女性部会の竹市部会長が意見交換】