あじふく、3温度帯倉庫が好調 四国で食材一貫物流
物流企業
2017/01/26 0:00
【愛媛】あじふく(黒川由紀也社長、愛媛県西条市)では、倉庫の稼働が好調だ。2016年夏から、食品を扱う新たなセンター業務がスタート。保管から四国4県への配送までを受託し、一貫した物流拠点として機能している。 大手卸問屋の依頼で7月から、弁当チェーン店と居酒屋、病院給食向けの食材を中心とした物流センター業務を開始。本社倉庫内の300平方メートルを使用し、冷凍・冷蔵・ドライの3温度帯で、合計450種類のアイテムを在庫として保管している。 配送エリアは、一部を除いた四国四県。前日の午後3時に発注を受け、午後7時までに仕分けしたものを、翌日午前2時から午前中に大半の食材を納品する。1日に扱うアイテムは平均300種類で、パートを含む9人が仕分けと出荷作業に当たっている。 納品先は弁当チェーンが150店、居酒屋は15店、病院食が25件。本社周辺は自社便だが、県内の遠方や香川、徳島、高知の各県は、各地で食品の輸配送を行っている運送会社とそれぞれ提携。中型トラックをメインに、毎日10台が稼働している。 黒川社長(60)は「周辺には3温度帯を扱う倉庫が少ない上、流通再編などで数年前から問い合わせが続いている状況。この案件は、低温食品の最盛期である夏から始めたが、既存の配送ルートとも組み合わせながら、トラブルも無く、軌道に乗せることができた」と話している。(矢野孝明) 【写真=冷凍・冷蔵・ドライの3温度帯で、合計450種類のアイテムを在庫として保管】