みどり、適性を最大限生かす 女性・新卒・高齢者 働きやすい環境
物流企業
2017/01/26 0:00
【青森】みどり(岡田寛紀社長、青森県十和田市)は、幅広い人材の活用に取り組んでいる。運送に加えて総合建設と廃棄物処理を事業の柱に、女性、新卒者、高齢者を適材適所で活躍させる体制を整備。ドライバーや運行管理、技術者、オペレーター、作業員、事務職など、従業員の年齢、性別、適性を最大限に生かす、働きやすい職場環境を目指している。(今松大) 特に顕著なのは、女性の登用だ。2017年1月19日時点で、従業員44人中7人が女性。入社まもない20代前半から、20年以上管理職を務めて会社を支える50代まで、世代を問わない層が勤務している。出産・育児休暇の期間には事務職に従事させるなど、長く勤められるシステムを構築。また、運動会、授業参観などの学校行事に参加するための休暇は、男女関係無く積極的に取得してもらう。更に、子供が急に熱を出した場合も、気兼ね無く休めるように配慮しているという。 新卒の採用にも意欲的だ。近年は、5年連続で高校新卒者が入社。毎年雇用することで年齢の近い若手社員が増え、労働者に安心感が生まれる。高校時代の先輩を頼ってくるケースが出てきたり、就職担当の先生から企業として信頼されるなどのメリットもある。入社後は多くの職種を経験しながら、大型運転免許と重機操作の資格を取得。希望や適性を考慮して配属が決まる。 高齢者に長く働いてもらうための対策にも着手する。現在は60歳定年で、その後は嘱託勤務扱いとなる。大型車の運転は65歳がメドで、延長して働く場合は重機などのオペレーターに従事。健康に問題が無ければ、70歳を超えての再延長も検討中だ。 岡田社長は「性別や年齢経験に関係なく、人を集めていきたい。女性は結婚と出産が一つの転機。そこで退職とならないよう、周りでサポートする体制が求められる。また、若手を長い目で育てていくことは、どの業界にも必要。そのための経費も見込んで、利益を確保したい。従業員が満足して元気に働き、その上で会社が成り立って業績を伸ばしていければ」と話す。 【写真=女性従業員と岡田社長(中央)】