宮城ト協石巻支部/新春物流ゼミ、目標持ち一致団結 若年労働力確保が課題
団体
2017/01/23 0:00
【宮城】宮城県トラック協会の石巻支部(斎藤匡支部長)は13日、新春物流セミナーを開き、人材育成コンサルタント・心理カウンセラーの前田京子氏が「安全・安心の職場をつくるために(危険信号を見逃さない良質なコミュニケーション)」と題して講演した。 セミナーは賀詞交歓会を兼ねて、会員事業者と荷主を対象に、毎年開催している。 斎藤支部長が「震災から6年目を迎える。復興というゴールまでの距離は長いが、力を結集し、乗り越えていきたい。今年の干支(えと)である酉(とり)は、小さいながらも生命力を発揮し、厳しい環境を生きている。我々も大空に羽ばたけるよう、常に目標を持ち、一致団結して生き残りを目指したい。更なる結束をお願いする」とあいさつ。 支部の運営委員長を務める本部の須藤弘三会長も「業界を取り巻く環境は厳しい。特に、若年労働力の確保が大きな課題であり、高校への物流出前授業やインターンシップに力を入れたい」と強調。 更に、「我々は国民生活や産業経済のライフラインを担っており、安全の確保が責務だ。交通事故・労働災害の防止活動を推進し、安全・安心の業界をアピールしよう。10月には、全ト協の全国事業者大会が仙台市で開かれる。全国の仲間に被災地の復興状況を見てもらいたい」とし、協力を呼び掛けた。 宮城運輸支局の清野和也支局長、石巻警察署の尾形広義署長、石巻商工会議所の浅野亨会頭らも祝辞を述べた。 また、2016年に取り組んだ交通事故防止運動(4~9月の183日)の表彰式も実施し、無事故無違反を達成した石巻みなと商運(斎藤一雄社長、石巻市)ら13事業所を表彰。受賞者には尾形氏から表彰状が贈られた。(黒田秀男) 【写真=会員事業者と荷主を対象に開催】