アイエヌライン/安マネ大会、安全対策 全社挙げ徹底 事故・災害ゼロ掲げ
物流企業
2017/01/19 0:00
【大分】アイエヌライン(奈賀幾次郎社長、福岡県吉富町)は8日、中津市で「未来へ飛翔!めざすゴールは事故・災害ゼロ」を掲げ、運輸安全マネジメント総決起大会を開いた。奈賀社長は「将来を担う子供たちがこの会社で働きたいと思える会社、業界を目指そう」と呼び掛け、全社を挙げて安全対策を徹底していく決意を示した。(武原顕) 川村秀章専務が「交通事故・労働災害ゼロへチャレンジしよう。我々の目指すゴールはゼロだ。心を合わせていこう」と、9期目となるプロジェクトの始動を宣言。笹島竜一取締役事業本部長、ドライバー代表のリードで「安全・品質はわが社の商品」とする基本理念及び安全運転5原則を唱和した。 続いて、奈賀氏が「運輸安全マネジメントの意義を今一度考えよう。何のためにこの活動を継続しているのか。家族に心配を掛けてはいけない。そして、飲酒運転は犯罪。確信犯で許すことはできない」と強調。 本社、各支店、営業所、グループ企業がこの1年間の安全活動を振り返った後、無事故運転者、速度超過回数ゼロ達成(月別)の上位者、社会奉仕活動などチームポイント、永年勤続者の各表彰が行われ、奈賀氏から表彰状と記念品が贈られた。 今期の目標は、安全推進委員会(中島正敏委員長)を中心に原点に戻り、リーダーの育成を軸に全体のレベルアップを目指す。中島委員長は「働きやすい職場づくり、品格のある運転を心掛けよう」と述べ、家族ぐるみのイベントを催すと報告。各チームから「丁寧な運転」「防衛運転」「車両美化」など、スローガンと具体的な取り組みが発表された。 講演では、ディ・クリエイトの上西一美社長が全国で発生した重大事故を振り返り、ドライブレコーダーの映像で事故防止のポイントと心構えを解説。また、飲酒運転撲滅活動を展開する「NPO(非営利組織)法人はぁとスペース」の山本美也子代表は「思いやりの心でハンドルを握って欲しい」と訴え、全員で「ゼロ」のマークを両手で表現し、飲酒運転の撲滅を誓い合った。 県内では06年8月、海の中道大橋(福岡市東区)で幼い3人の命を奪った福岡市職員による飲酒運転事故や、10年2月には福岡県粕屋町で男子高校生2人が飲酒運転の乗用車にはねられ、死亡する事故があった。 山本氏は「飲酒運転による交通事故は後を絶たない。二日酔い運転の正体を知ることも大切」と、「酒育」の重要性を説いた。 最後に、小野聖司常務が「当たり前のことをバカにせずに取り組もう。目標達成の喜びを皆で味わいたい」と閉会宣言し、交通・労働災害防止への強い決意を誓った。 【写真=はぁとスペースの山本代表と全員が「ゼロ」のマークを両手で表し、飲酒運転の撲滅を誓い合う】