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三和総業、燃費改善で経費節約 公平に評価 意欲向上

物流企業

2017/01/19 0:00

 【兵庫】三和総業(椿本達代社長、兵庫県尼崎市)では、エコドライブと交通安全教育を推進することで、燃費改善や事故削減をし、経費節約を実現している。ドライバーの成果に対して可能な限り公平な評価を与え、金銭面以外でのモチベーションをつくる。  椿本和生専務(53)は「燃費削減の効果はドライバーの腕だけでなく、ルートや荷物の内容によっても変動する。輸送距離別に部門を分けてランキングを作っているが、完全に公平とは言えず、それに基づいて報奨金を出せば、ドライバーにも不満が残る。金銭的な利益を全面に押し出さず、会社や従業員にとって必要だと理解してもらうことから始めた」と話す。  ドライバーに対して、エコドライブの徹底は事故防止に役立つとともに、自分自身の免許を守ることにもつながる――と説得。事務職の従業員にも、燃費改善による経費削減効果を解説し、会社を挙げて取り組む体制を整えた。  燃費改善を評価する報奨金を控える代わりに、無事故継続のドライバーを手厚くたたえる。車両の状態や荷待ち時間に影響される燃費ではなく、急ブレーキ、急発進をしないことで生まれる無事故という成果を評価することにより、不公平感を減らしている。  事務所の掲示板には毎年、1年間を通して無事故・無災害だったドライバーの名前が並び、3年、5年といった継続者には特別な表彰も贈られる。  椿本氏は、2016年11月24日に開かれた兵庫県トラック協会(福永征秀会長)主催の環境フォーラムで、「物流事業者の環境対策」をテーマに講演。エコドライブがもたらすメリットをアピールし、環境改善の輪を広める活動を行っている。(蓮尾輝) 【写真=無事故・無災害だったドライバーの名前を掲示板を通して表彰】





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