信濃運輸、新会社が本格始動 次代担う経営層育成
物流企業
2017/01/19 0:00
【東京】信濃運輸(油井健一社長、東京都江戸川区)が2016年10月に設立したランビック(竹内謙二社長、埼玉県越谷市)は、法人の冠を付けた新体制の下で、2月をメドに本格的に始動する。信濃運輸は、大手特別積合せ事業者の業務を受託するランビック事業部を本体から切り離すことにより、独自の成長戦略を後押しするとともに、次代を担う経営層の育成を図る。 新会社は信濃運輸の100%子会社で、資本金は1千万円。信濃運輸の油井社長が会長を務め、竹内常務が社長に就任。当面は現行の大型トラック70台規模で事業を展開していく方針で、ドライバーは信濃運輸を退社してランビックに転籍する。 信濃運輸では、センターの運営に軸足を置いた事業モデルを推進する一方、運送事業は今後も将来見通しなどを踏まえて法人化を随時検討していく。事業の内容に応じて組織を明確に区分することで、経営資源をコアビジネスに集中投入して費用対効果の極大化を追求するのが狙い。 この指針に基づき、建材の配送サービスを手掛けている白井営業所(千葉県白井市)を2017年中に分社化する構想を温めている。保有車両数を現在の10台余りから可能な限り早い時期に30台まで引き上げ、東京オリンピックの開催に伴う建設ニーズに備える態勢を構築する。(沢田顕嗣) 【写真=現行の大型トラック70台規模で事業を展開】