ASMトランスポート/ラップトラ、酒田港みなとまつりPR 観光客誘致活動に貢献
物流企業
2017/01/16 0:00
【山形】エイエスエムトランスポート(工藤亜紀子社長、山形県酒田市)は2台目のラッピングトラックを走行させ、「走る広告塔」として酒田市の観光PRに一役買っている。(黒田秀男) 12月中旬、「酒田港みなとまつり」のイベントをラッピングした大型トラックが完成し、運行を始めた。2015年12月の「酒田まつり」に続く第2弾のラッピングトラックで、酒田市観光誘客支援補助金を活用して制作した。 17年8月に、酒田港にイタリア船籍のクルーズ船「コスタネオロマンチカ」号が寄港する予定で、多くの外国人が降り立ち、酒田市の歴史や文化に触れてもらう絶好の機会となる。 また、20年には東京オリンピックが開催されることから、酒田市の観光客誘致に貢献しようと、ラッピングトラックを申し出た。 車両片面には外国人でもイメージできるように「sakataportfestival」と入れ、港まつりで行われる花火ショーや酒田・湊(みなと)甚句流しの風景をデザインした。外国人はもとより、県内外の日本人にも酒田港まつりに興味を持ってもらえるよう、もう片面には日本人向けに日本語表記のデザインを施した。 完成したトラックは主に関東や関西方面を走行するという。 酒田港まつりは8月上旬に、酒田市内で繰り広げられる夏祭りの一大イベントで、酒田湊甚句にのせた踊りのパレードや酒田花火ショーが行われ、大勢の市民や観光客でにぎわう。 なお、第1弾のモチーフとなった創始400年以上の歴史を持つ「酒田まつり」は毎年、5月19日から21日まで酒田市中心部を会場に行われ、巨大な「獅子頭」と山車「立て山鉾(やまぼこ)」が市内を練り歩く。ラッピング車には、そのシンボルとなっている獅子頭と立て山鉾がメインに描かれている。 工藤社長は「公道を利用している事業者として、車両を使った地域貢献を考えている。酒田には世界に誇れる歴史や文化がある。走る広告塔として、外国人を含む多くの方々に酒田をアピールしたい」としている。 【写真=第2弾のラッピングトラックは「酒田港まつり」をPR】