エコモ財団/グリーン経営ラップトラ、葛飾・磯村運輸が第一号 来年度以降 順次増やす
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2017/01/16 0:00
交通エコロジー・モビリティ財団(岩村敬会長)は11日、グリーン経営認証のロゴマークをあしらった、初めてのラッピングトラックをお披露目した。第1号は、認証登録を10年以上継続している磯村運輸(奥井亮祐社長、東京都葛飾区)で、奥井社長は「特に一般の方々にトラック業界の環境への取り組みをPRしたい」と意気込む。エコモ財団は2017年度以降、順次ラッピング台数を増やしていく。(高橋朋宏) ラッピングトラック事業は運送事業者だけでなく、一般市民にもグリーン経営認証への認知を広めるために企画。バス、タクシー業界にも協力を要請する。同日現在、1788のトラック事業所が永年表彰を受けている。お披露目式で、エコモ財団の山田英夫調査役は「17年度以降、協力してもらえる事業者を増やしていきたい」と説明した。 協力依頼するのは、認証登録を10年以上継続し、「永年登録事業所表彰」を受けた事業者。ロゴの縁は金色、大きさは縦2メートル、横1.8メートルで両側面に貼り付ける。 磯村運輸の石井大作会長は「第1号としてお声掛けいただき快諾した。当社はパナソニックの家電製品をメインに、2トン、4トントラック70台程度で都内18区の街の電気店、スーパーマーケット、量販店などに日中配送している。良いPRになると思う」と話す。同社では2トントラック2台にラッピングする。 奥井氏は「公道を使い商売している我々が、環境問題にいかに取り組んでいるかを一般市民にも知って欲しい。注目を集めるラッピングトラックを運転するドライバーの安全意識を一層高めるのも狙い」と強調。 認証取得当初から主体となって活動し、グリーン経営認証リーダー研修会で講師も務める福原英司企画部長は「環境保全、燃費向上対策を模索している時にグリーン経営に出会った。ドライバーに理解・実践してもらうのに苦労したが、徐々に分かってもらえるようになった。仕組みが回り出すと、人材教育、社内コミュニケーションの促進など副次的な効果も出始めた」と手応えを感じている。 【写真=ラップトラを背景に記念撮影に臨む(左から)磯村運輸の奥井社長、石井会長、福原部長】