HBK、超微細氷製造装置を設置 札幌国際ターミナルに
物流企業
2017/01/12 0:00
北海道物流開発(HBK、斉藤博之会長、札幌市西区)は、札幌国際エアカーゴターミナル(SIACT、高井修社長、北海道千歳市)のエリア内に、スラリー状の氷を作る「超微細氷製造装置」(リキッドアイスマシン)を設置し、SIACTと連携して12月から1月末まで、海外向け生鮮食品の実証実験を行っている。 同マシンは、1250ミリ×950ミリ×1470ミリとコンパクトだが、1日当たりの製氷能力は2トン。二段フィルターと紫外線殺菌装置を標準搭載し、小さな異物を除去し、バクテリアなどの細菌類も死滅させる。 また、運転開始後15分で氷を使うことができるほか、冷却水配管が不要のため設置場所を選ばないという利点がある。 氷を指で触ると指紋が付くほど柔らかなスラリー状のため、鮮魚などを傷付けずに凍らないマイナス温度帯で長時間維持できる。 斉藤会長は「実証実験では鮮度、味ともに好結果が出ている。SIACTなどが進める『国際エアカーゴ構想』」(全道から生鮮品を24時間集荷し、海外へ空輸する物流計画)を実現するための第一条件はフレッシュ・クオリティーであり、それを満たす主戦力はリキッドアイスになる。道産の生鮮品に高い付加価値を付け、経済活性化に貢献したい」と語っている。(那須野ゆみ) 【写真=1日当たりの製氷能力は2トン】