光輪ロジ、3PL事業スタート 既存荷主の製品量増加
物流企業
2017/01/12 0:00
【北海道】光輪ロジスティクス(沼崎孝則社長、北海道登別市)は1月から加工食品の3PL(サードパーティー・ロジスティクス)事業を開始した。創業時から運送・保管・管理の統括的な物流サービスを目指して、毎年ハードを拡充。3年で人、貨物、トラック、倉庫と体制を整えて目標としていた3PLをスタートさせた。 同社は、2013年9月に設立し、トラック7台で家具や自動車パーツの輸送を開始。1年で当初の計画通り保有トラックを倍以上の20台まで増やした。現在は、ウィング車や冷凍・冷蔵車など計24台をそろえる。更に同年7月には、鉄骨造り2階建てで、延べ床面積510平方メートル、冷凍・冷蔵庫各16平方メートルを備える倉庫を賃借し、倉庫事業をスタートさせた。 沼崎社長は「倉庫事業開始後、家具、家電、乳製品などの取り扱いを想定していたが、冷凍・冷蔵庫のニーズの方が高いことが分かり、食品に力を入れ始めた。その後、もともと取引のあった荷主からの製品量が増え、3PLにこぎ着けることができた」と話す。 また、規模の拡大と同時に安全対策、コンプライアンス(法令順守)にも注力。デジタルタコグラフの導入のほか、運行管理者の取得者の増員にも取り組んでいる。 沼崎氏は「この3年で基盤ができた。17年は、この体制を基に、事業整備を進める。そして小規模だが、この3PLのノウハウを蓄えて、18年には新たな営業所の開設を目指す。ここまで順調にやってこられたのは、JL北海道地域本部の先輩方が背中を押してくれたお陰。精神的にも大きな支えになっている。10年後にきちんと恩返しできるよう、しっかり頑張っていきたい」と力を込める。(北原進之輔) 【写真=運送・保管・管理の統括的な物流サービス】