愛知ト協名三支部、中日・荒木選手と事故抑止 最下位「返上しよう」
団体
2017/01/02 0:00
2016年末、岐阜、愛知、三重各県の事業者、トラック協会、協議会、警察署は、交通安全に向けて啓発活動を行った。特に愛知では、交通事故死亡者数が、年連続で全国ワーストワンだったことを受け、交通量の多い交差点や高速道路を中心に、のぼり旗や交安グッズで事故撲滅をPR。中日ドラゴンズの選手とパレードを実施するなどして機運を盛り上げ、年末までの事故ゼロを誓うとともに、17年のワーストワン返上を目指す。 【愛知】愛知県トラック協会の名古屋第三支部(寺岡洋一支部長)は12月4日、港警察署の年末警戒・事故抑止パレードに協力した。 県の年末交通安全運動期間を周知する活動の一環。中日ドラゴンズの荒木雅博選手が一日署長として登場し、管内の交通安全関係団体からも多くの参加者が詰め掛けた。県警音楽隊の先導で幹線道路の江川線沿いを歩き、事故防止を呼び掛けた。 出発式で、岸本一也署長が「県内の交通死亡事故は、13年連続ワーストワンが続き、このままいけば14年連続が確実な状況。管内では2015年に比べて3人減っているので、これ以上増えないよう、特に交差点や横断歩道の事故への注意を啓発してもらいたい」とあいさつ。 県警マスコットキャラクター「コノハ警部とオープンカーに乗った荒木選手は、「子供たちはこれから、クリスマスにお正月と楽しいことが続き、大人は年末の混雑で浮き足立つことも多い。交通事故に遭わないよう気を付けて欲しい」とコメント。また、中日ドラゴンズが16年、セ・リーグ最下位だったことになぞらえ、「これ以下の順位は無く、後は上がっていくだけ。愛知のワーストワンと併せ、最下位を返上しよう」と笑わせた。 支部交通対策委員会の柘勝委員長も「管内の死亡事故被害者は15年比でマイナスだが、油断すればすぐに並ぶ可能性もある。最後まで気を抜かず、交通事故抑止に努めていきたい」と語った。(梅本誠治) 【写真=オープンカーから事故防止を呼び掛ける荒木選手】