ロジテル、若手社員を増やし成長 手狭になり再度移転
物流企業
2017/01/02 0:00
【栃木】求荷求車情報サイト「ロジテルネット」を運営するロジテル(宮下勝社長、宇都宮市)は、若手社員を増やし、成長を続けている。2015年の初めに本社を宇都宮市中心部に移したが、早くも事務所が手狭になり、11月末に新事務所に移転。市内繁華街への進出は、人員採用の強化が目的だ。新拠点は、街の要であるJR宇都宮駅と、市最大の繁華街「オリオン通り」の間に位置する。この立地で電車やバス通勤が可能になり、採用枠が広がったという。 旧事務所への移転時には、配車担当の営業社員は12人、サポート事務スタッフ2人の体制だったが、今は営業マン20人、事務スタッフ5人と増加。社員増加とともに、売り上げも成長。16年2月期の売上高は、前の期比42.6%増の13億4千万円と過去最高を記録した。新事務所は40人以上のスタッフを収容可能だ。 社員の平均年齢は29歳。「元気で明るい」を第一条件に若手採用を続ける。落合健一常務(36)は「ロジテルの業務は配車サポート。一日中電話をするが、声だけで相手とつながる。明るい応答、明瞭な会話には若さが一番だ」と説明する。 ストレスのある業務のため、事務所の入るビル最上階には別室を開設。リフレッシュルームと名付けられた休憩スペースに、グリーンを基調にした調度品をそろえる。食事や歓談のできるテーブルやソファーのほか、コーヒーサーバーを設置。個室もあり、中には大型のオットマン付きリクライニングチェアを置き、仮眠も取れる。 落合氏は「採用後1年間で、一人前の営業マンに育成している。正社員採用後に辞めたのは一人だけ。定着率の高さが強みだ」と、拡大に意欲を見せる。(佐々木健) 【写真=グリーン基調の調度でそろえたリフレッシュルーム】