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臼真倉庫、大谷第3倉庫が稼働 復旧工事 全て完了

物流企業

2017/01/02 0:00

 【宮城】臼真倉庫(臼井真人社長、宮城県気仙沼市)の大谷インター倉庫・第3倉庫が12月から本稼働している。東日本大震災で被災した気仙沼地区倉庫の後の代替倉庫で、これにより、復旧工事が全て完了した。  大震災では、津波により、気仙沼港湾地区(潮見町と朝日町)にあった本社倉庫が流出。浸水地帯の同地区での再建には時間を要するため、代替施設の建設地として山沿いの気仙沼市本吉町石川原地区に用地(敷地面積3600平方メートル)を確保。グループ化補助金を活用し、2013年から3期工事に分けて、流出したスペース分の代替倉庫を建設してきた。  13年に平屋建ての第1倉庫(定温倉庫、保管面積1050平方メートル)を建設。16年5月に第2倉庫(定温倉庫、保管面積1千平方メートル)を、10月に第3倉庫(常温倉庫、500平方メートル)を、それぞれ完成させた。これにより、被災した全スペース分の保管面積に戻り、完全復旧となった。  臼井社長は「5年8カ月で、ようやく施設が完全復旧した。今後は被災した旧本社地区の整備計画も見えてきたので、敷地(計2640平方メートル)の有効活用を検討したい。気仙沼の復興は進んでいるとは言えないが、物流を通して、少しでも復興に貢献したい」と話している。(黒田秀男) 【写真=今回の建設により、被災した全スペース分の保管面積に戻る】





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