長野通運、ダブル連結トラ導入 県内事業者で初めて
物流企業
2017/01/02 0:00
長野通運(宮崎秀夫社長、長野市)は12月19日、ダブル連結トラックを導入した。現行の特殊車両通行許可基準に当てはまる全長21メートルの車両の導入は、県内に本社を置く事業者として初めて。荷主の工場と自社センター間の横持ち移動で活用する。 最大積載量24.5トンで、大型車2台分の積載が可能。トラック輸送における取引環境・労働時間改善長野県地方協議会(小山健座長、信州大学名誉教授)のパイロット事業として現在ちょうせいしているマルコメ(青木時男社長、長野市)の運送に携わる。 本社工場で作られた製品を川中島の拠点に持ち込む業務に投入する。すでに効率化をにらみ、工場に到達したドライバーは、積み込みが終了したトラックに乗り換え、センターに戻るパターン。このため常に最低1台は荷主構内に残ることになる。ダブル連結トラックの使用で一括大量輸送による省力化を図り、一層の生産性向上につなげる。 宮崎社長は「1日当たり800~900パレット分の荷物を運ぶ。これから2段積みなどを工夫し、より無駄のない積載方法を見つけたい。また、荷主先でうまく駐車スペースが確保できれば、更なる増車も検討する」と話している。(河野元) 【写真=最大積載量24.5トンで、大型車2台分の積載が可能】