栃ト協/新卒確保対策、高校で物流出前授業 トラック試乗体験を実施
団体
2016/12/15 0:00
【栃木】栃木県トラック協会(笠原秀人会長)は6日、県立那須清峰高校の建設工学科の生徒を対象に物流出前授業を開き、業界に関する講義とトラック試乗体験を実施した。栃ト協では、労働者確保推進事業を2016年度の重点施策にしており、17年3月の準中型自動車免許の創設に合わせ、今回初めて高校新卒の確保対策として授業を行った。 授業のため、亀田運送(亀田昇社長、那珂川町)と那須クリーン(斉藤悦雄社長、那須塩原市)、八下田陸運(八下田勝社長、宇都宮市)グループの西田運輸(西田慎二社長、上三川町)がトラックを提供。クレーン付き平ボディー車両やアームロール車など、建設現場で活躍する車両を展示した。 笠原会長は「我々は輸送の安全を守りながら、物流を維持することで生活全般を支えている。様々な技術を学ぶ生徒の皆さんに、将来の進路として物流業界も考えて欲しい」とあいさつ。 都野成一校長は「皆さんの将来の進路になる建設業界では、現場の機械化が進んでいる。重機だけでなく、資材搬入のトラックもその一つだ。今日はトラックの実物に触れ、知識を増やそう」と呼び掛けた。 座学では、栃ト協の適正化事業対策委員会(山中繁生委員長)の高田幸男氏が業界説明用のDVDで、トラックによる輸配送業務について紹介。「日々の生活や震災時のライフラインを支える誇りある仕事だ」と訴えた。 体験学習では冒頭、クレーン付きの平ボディートラックを使い、荷台上に固縛したスカイツリーの部材を示して、安全作業について説明。その後、生徒が実際にトラックに触れ、運転席への試乗やアームロール脱着装置によるコンテナボックスの操作などを学んだ。(佐々木健) 【写真=スカイツリーの部材を使い、クレーン付き車両の作業を説明】