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ヤマト福祉財団、小倉賞に奥脇・竹内氏 選考対象を国際へ拡大

団体

2016/12/15 0:00

 ヤマト福祉財団(瀬戸薫理事長)は9日、第17回小倉昌男賞の贈呈式を行い、受賞者の奥脇学氏(奥進システム社長、大阪市中央区)と竹内昌彦氏(岡山ライトハウス理事長)にブロンズ像と賞金100万円を贈った。これまで国内での功績に基づき選考してきたが、今回から国際的な貢献にも範囲を広げた。  瀬戸理事長は奥脇氏について、「従業員の8割が障がい者というIT(情報技術)会社を立ち上げ、社員のための体調管理システムを運用して、50社に採用され、障がい者の雇用と定着に貢献した。まだ若いので、今後は科学的に支援する仕組みを期待したい」と受賞理由を説明。  全盲の竹内氏は、地元の盲学校教諭を退職後、障がい者の理解、いじめや自殺防止などをテーマに2200回講演。講演の謝金を投じ、モンゴルやキルギスでマッサージスクールやリハビリテーションセンターを建設している。瀬戸氏はそうした経歴を紹介した上で、「子供のころ、いじめをはねのけ、1964年の東京オリンピック・パラリンピックでは卓球で金メダリストにもなった。支援金のお陰でモンゴル、キルギスで23人の子供の視力が戻っている」などと述べた。  受賞を受け、奥脇氏は「受賞はまだ信じられない。働きたい障がい者を支援する人が(歴代受賞者のように)多くいることに初めて気が付いた」とあいさつ。  竹内氏も「私を支援してくれた素晴らしい親と教師、仲間に感謝している。貧しい国の目の見えない子供たちが見えるようになるよう支援しているが、基金をつくることをここで宣言したい」と述べた。  祝賀会で、ヤマトホールディングスの山内雅喜社長は「当社でも1500人を超える障がい者に活躍してもらっている。今後も引き続き障がい者が明るく生きがいを持って働ける環境を作り上げたい」と抱負を語った。(北原秀紀) 【写真=記念写真に納まる奥脇氏(左から2人目)と竹内氏(その右)】





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