オーユーシステム/運行管理ソフト、中国・四国で販売開始
産業
2016/12/05 0:00
運送管理ソフト・システム「車楽」を販売するオーユーシステム(南石拓哉社長、岡山市北区)は1日、エルモ(林数馬社長、名古屋市瑞穂区)の次世代型デジタルタコグラフ「GFIT(ジーフィット)」と組み合わせた、アネストシステム(尾田真社長、熊本市中央区)の運行管理ソフト「GrowthBox(グロウスボックス)」を中国・四国地域で販売を開始した。複雑な改善基準告示の全項目を網羅し、車載器で違反をアナウンスする機能を持っており、運行管理面で人手不足の中小・零細トラック事業者でも低料金でコンプライアンス(法令順守)を徹底できる。(江藤和博) 大きな特徴は、オプションの労務管理と運行指示書のシステム。改善基準の全項目を網羅する労務管理システムには、年間拘束時間のほか、月間や乗務員ごとの状況をチェックする機能が付いており、どの運行でどんな違反をしたかが全て把握可能だ。違反があれば、車載器から違反を音声でアナウンスするとともに、事務所のパソコンでも違反項目をカラー表示。また、過去のデータをさかのぼって違反を予測する機能も付いており、トラック事業者は具体的な対策を打つことができる。 運行指示書システムはデジタコと連動し、煩わしい運行計画の作成と管理を一元化。直接入力やコースマスターから運行計画を作成して保管や運用ができるほか、地図ソフトを起動して作業や休憩地点を決めるだけで自動的に運行計画を作成できる。 また、運行計画の労務違反を自動で検知。登録する前に警告が表示されるため、間違いの無い運行計画が立てられる。エルモのファインフィットデザインカンパニーの前田憲二社長は「低料金でカスタマイズに柔軟に対応できるのがジーフィットの特長。2、3年後を見据え、インターフェースや後方支援で新しいサービスを提供していきたい」、アネストシステムの尾田社長は「労働時間の規制はトラック業界にとって大きな問題だが、システム側からお手伝いできるよう、先を見越した対応をしていきたい」と話している。 また、オーユーシステムの南石社長は「地場で営業している当社には事業の生の声が入ってくる。このシステムは、顧客の要望を十分クリアできるものだ」と自信を示している。 【写真=手を重ね、記念撮影に応じる(左から)アネストシステムの尾田社長、オーユーシステムの南石社長、エルモファインフィットデザインカンパニーの前田社長】