交神運輸、タンク洗浄設備を増強 業務止めない態勢構築
物流企業
2016/12/05 0:00
【東京】交神運輸(神保義昭社長、東京都中央区)は、タンクを洗浄する設備の増強に取り組んでいる。洗浄に使用するボイラーを1基増設することにより、業務を止めない態勢を構築し、顧客の期待と要請に対応する。 洗浄設備はボイラーを活用するスチーム洗浄場が3レーン、温風をタンク内に送り込む乾燥場は1レーンの計4レーンを設置。ボイラーはこれまで1基だったが、2日を要する年に1回の定期検査中は洗浄作業がきず、この間20~30台のローリーは稼働することができなかった。 このため、顧客のニーズに対応できないなど業務に支障が生じていた上、既設のボイラーが故障する事態に備える狙いもあり、2017年3月をメドに2基体制に移行することを決めた。 併せて、タンクコンテナは一般のローリーより高さがあるため、洗浄場の3レーンの天井を従来より1.5メートルかさ上げし、作業効率の改善に結び付ける。 同社は、生命線である安全確保の徹底に向けた各種の施策も推進。毎月の全体安全会議では、注意事項の伝達やヒヤリ・ハット情報の共有などを通じ、事故の未然防止と再発防止を図っている。11月19日実施した同会議は、バルブの開閉などドラム抜缶の作業手順を確認したほか、神保社長が「年内の残り1カ月余りを無事故で乗り切る」よう要請。安全を担保する誓約書を唱和して閉会した。(沢田顕嗣) 【写真=天井を従来より1.5メートルかさ上げし、作業効率の改善に結び付け(市川営業所の洗浄場)】