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近物レックス、本宮支店が営業開始 東北-首都圏中継ハブの役割

物流企業

2016/12/05 0:00

 近物レックス(堀内悟社長、静岡県清水町)が、東北エリアの拠点ターミナルとして建設していた本宮支店(福島県本宮市)が完成5日から営業を開始する。交通の要衝である本宮市の立地を生かし、東北-首都圏の幹線運行便のドッキング輸送で中継ハブの役割を担う。11月29日、現地で竣工式が行われた。  新ターミナルは、福島県下では福島、郡山に続く3カ所目の拠点で、ハマキョウレックスグループ入り以降では、初の大型施設となる。  東北自動車道・本宮インターチェンジ(IC)に近接する本宮市関下地区に開設。東北自動車道と磐越自動車道、国道4号沿いで、物流拠点として好立地にある。  敷地面積が1万1860平方メートル。施設は鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は6530平方メートル。2階建ての事務所は延べ床面積が440平方メートル。事務スペースのほか、ドライバーの休憩室、仮眠室などを備えた。  平屋建てのホームは全天候型(インドア)の施設とした。幅35メートル、長さ91メートルで、荷さばき面積は3070平方メートルと広い。インドアにより、天候に左右されず作業できるのが特長。施設内は全てLED(発光ダイオード)照明を取り入れ、高ルクスで環境保全にも配慮した。このほか、大型自動洗車機や給油所も備えている。  本宮支店は特積のターミナル機能とともに、今後のドライバー不足を見据え、東北-首都圏の幹線運行便のドッキング輸送を行う中継ハブとしての役割を担う。集配車17台を配備し、従来の中継配達を自社配達に切り替え、きめ細かなサービスを提供していく。  同日の竣工式で、堀内社長は「全天候型の施設で、1日当たり80便が発着する。幹線便の効率化を図り、自社配達エリアを拡大することで、顧客ニーズに応えたい」とあいさつ。更に、本宮市の佐々木広文副市長が祝辞を述べた。(黒田秀男) 【写真=ドッキング輸送も担う】





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