全ト協引越部会、消費者に分散引越促す 繁忙期 下見でトラブル防止
団体
2016/12/01 0:00
全日本トラック協会引越部会(鈴木一末部会長)は11月28日、総会を開き、2017年の引越繁忙期対策として、下見の実施、見積書発行、標準引越運送約款提示の徹底などを実施するとともに、繁忙期に加えて人手不足も踏まえ消費者に「分散引越」を促していくことなどを決めた。 繁忙期対策では、インターネットを利用した見積もりの増加で下見をしない引っ越しが相当数を占め、荷物相違や説明不十分などに関わるトラブルが増えているため、下見の実施などを通じてトラブルを防止し、客との信頼関係を強化する。 顧客からの苦情では「事業者への連絡がつかない」といった対応不備への指摘が増加。担当者の連絡先の明確化などを図り、二次クレームを防ぐ。 分散対策では、毎年全ト協のホームページで公開している3、4月の繁忙期の混雑状況を改変。混雑状況を分かりやすく指数化した内容を掲載し、消費者の理解を促していく。 また、各トラック協会で開催されるイベントなどで一般来場者に対し、引越事業者優良認定制度(引越安心マーク)を積極的にアピールする。更に、ラジオや羽田空港ターミナル手荷物受取所なども活用してPR活動を加速。引越安心マークを紹介するチラシ「あたりまえを、きちんと」「かしこい引越」「標準引越約款のポイント」の配布も行う。 並行して、「引越時の近隣対応の強化」「関係法令の順守」「関係機関などとの連携の強化」などにも取り組んでいく。(高橋朋宏) 【写真=下見の実施徹底などを決定】