男女共同参画センター事業所表彰、丹羽商が運送で初受賞
物流企業
2016/12/01 0:00
【愛知】丹羽商(丹羽享社長、愛知県豊田市)は11月15日、市の「はたらく人がイキイキ輝く事業所表彰」で、運送事業者初となる「キラッ☆とよた賞」を受賞した。 とよた男女共同参画センターが働きやすい職場づくりを推進する取り組みで、書類審査後に社会労務士と担当者の会社訪問で選出。4年目の今回、運送事業者からの受賞は初めてとなることから、「受賞をアピールすることでトラック業界の地位向上と人手不足対策の切り札にしたい」(丹羽悟専務)としている。 評価されたポイントは、子育て中の女性を積極的に雇用し、休日の取得にも柔軟に対応することで、育児を支援している点。また、従業員が会社負担で運行管理補助者や安全管理士の資格を取得する制度も整え、女性のキャリアアップに向けた環境整備が認められた。 応募から申請までの手続きを行った村山光宏部長は「もともとシングルマザーや主婦に時間勤務で働いてもらい、子供の手が離れたら正社員に登用する制度を取り入れていた。子供の病気などで急な欠勤もあるが、一緒に頑張っていこうという風土はできている。専務からも『人の役に立つことをやれ』と発破を掛けられている。しっかり継続していきたい」と話した。 受賞式では盾の授与に加え、シンボルマークの使用権貸与が発表された。男女共同参画センターの清水昭子所長は「働きやすい会社であることをステッカーやロゴで示し、次代の優秀な人材採用に役立てて欲しい。また公共事業への加点や、取り組みの中で悩みがあればアドバイザーを派遣する用意もある。他の運送事業者が続いてくれることを願っている」と祝福。 丹羽専務は「今回の受賞で人材採用の可能性が広がった。次のステップは女性の新卒採用。シンボルマークに誇りを持ち、求人への積極活用で効果が上がることを期待したい」と語った。(梅本誠治) 【写真=丹羽専務(右端)と従業員らで記念撮影】