ダイセーエブリー24、石川・白山にセンター 4日稼働 良質なサービス提供
物流企業
2016/12/01 0:00
ダイセーエブリー二十四(田中孝昌社長、愛知県一宮市)が石川県白山市に建設していた北陸第三ハブセンターが完成、4日から稼働させる。取引先の業容拡大に伴う対応で、金沢市にある既存センターの狭あい化による新設、移転。11月28日に竣工式を行い、関係者に施設を披露した。 敷地面積5600平方メートルで、鉄骨造り一部2階建て、延べ床面積2800平方メートル。1700平方メートルが冷蔵、140平方メートルを常温のスペースに充てる。デジタルアソートシステムを装備し、ドックシェルターは14カ所設けた。 旧センターは賃貸だったが、今回は自社物件になる。土地代を含む総投資額は7億円。 北陸自動車道・白山インターチェンジ(IC)に至近で交通アクセスは良好。更に、近隣には北陸スーパーハブセンター、北陸第二ハブセンターがあり、拠点の連携により、一層の物流効率化が図られる。 食品卸のカナカン(吉田茂社長、金沢市)が手掛けるチルド品をメインに取り扱う。クスリのアオキ(青木宏憲社長、白山市)で販売する弁当や総菜、スイーツ類といった日配品で、富山、石川、福井の北陸3県と滋賀県が配送エリアになる。 2017年度内には、新たにコンビニエンスストアの物流センター向けの業務も請け負う計画だ。 竣工式で、田中社長が「北陸地域に進出し、来年で30年になる。皆さまの支えがあったからこそ、ここまで来られた。このセンターを有効活用し、より良質な物流サービスを提供することで、少しでも恩返ししていきたい」とあいさつ。 カナカンの酒井健常務は「1円、2円を争うのが流通業界。この難題に立ち向かうための強のパートナー」とたたえた。(河野元) 【写真=1700平方メートルが冷蔵、140平方メートルは常温のスペース】