AMS、リチウム電池搭載リフトレンタル本格化 短時間充電 コスト圧縮
産業
2016/11/28 0:00
重量物の運搬・据え付け、国際貿易を手掛けるアジアマシナリーソリューションズ(AMS、大崎康弘会長兼社長、京都市南区)は11月から、高サイクルリン酸リチウムイオン電池を搭載する電動フォークリフトのレンタル事業を本格化させている。メンテナンスフリー、短時間充電が特徴で、短期間だけの増車といった需要に応えるとともに、倉庫内のグリーン化を検討する物流企業への導入も想定する。(落合涼二) 中国で産業用蓄電池や電気自動車などを製造・販売するBYD社製のカウンターバランス式を用意。3.5トン積み2台、2.5トン積み7台、1.6トン積み2台の計11台をそろえており、近畿2府4県をはじめ、全国対応も可能。レンタル料金は、3.5トン積みが月額15万円で、2.5トン積み12万円、1.6トン積み10万円。1日使用からのレンタルも受け付ける。 1回の充電(2~3時間)で10~12時間稼働、マイナス25度からセ氏60度の環境に対応。「従来のバッテリー式では不可能だったマイナス25度の冷蔵倉庫内作業にも使用できる。充電時間が短く済むため、充電コスト圧縮にもつながる。電解液の減少を防ぐための補水も不要で、メンテナンスコストも掛からない」(中川智成・レンタル事業部主任) 方向転換時の自動速度調整に加え、坂道停止保護、前方傾き保護、オーバーロード保護といった機能も備え、走行時間や距離、電池容量を多機能液晶スクリーンで確認できる。 中川主任は「他県でもBYD社製フォークリフトの取り扱いを検討している会社がある。今後、地域密着型のフォローサービスを拡大し、性能の良い製品を積極的に紹介していきたい」と話している。 AMSは、重量物の据え付け・解体などを行う日本サルベージサービス(大崎康弘社長、同区)の関連会社として、2006年に設立されたニッサル物流が母体。韓国とベトナムに現地法人を置き、陸海の複合輸送事業も展開している。 【写真=倉庫内のグリーン化を検討する物流企業への導入も想定】