頸城運送倉庫、創立100年に記念祝賀会 渡部社長「幾多の試練越え」
物流企業
2016/11/28 0:00
【新潟】頸城運送倉庫(渡部陽社長、新潟県上越市)は12日、創立100年記念講演会・祝賀会を開催した=写真。渡部社長の高校時代の友人、日立製作所の庄山悦彦・名誉相談役が講師を務め、1世紀サイクルで捉えた人間、企業の在り方について説いた。 1917年の設立で、100年目に式典を催した。渡部氏は倉庫業からスタートし、24年に貨物運送事業、66年にはガソリンスタンド経営に乗り出した変遷を振り返りながら、「鉄道の荷物を取り扱う仕事から始めた。その鉄道会社は現在、乗合バス事業を手掛ける頸城自動車(山田知治社長、同)で、当社とは切っても切れない兄弟関係にある。これまで戦中、戦後の混乱期をはじめ、幾多の試練を乗り越えてきたが、今後も絆を更に強めるとともに、地域創生への使い走り役に徹したい」とあいさつした。 この後、上越市社会福祉協議会(橋本真孝会長)、上越交通安全協会(大竹和夫会長)、新潟県危険物安全協会上越地区支会(遠藤幹夫会長)へ記念品を贈呈。上越市の土橋均副市長、上越商工会議所の高橋信雄会頭、新潟県トラック協会の浅間博専務が祝辞を述べた。 上越交通安協の大竹会長が、頸城運送倉庫会長の立場から謝辞。自民党の高鳥修一衆院議員(新潟6区)の乾杯発声で、祝宴に入った。 なお、庄山氏は「過去・現在・未来大切な人づくり」をテーマに講演。戦国武将の上杉謙信、近代郵便制度の創設に関わった前島密(ひそか)ら、多くの偉人を輩出した上越市の地域性に触れてから、グローバル化、情報化が進む成熟社会の中で、求められる人材の要素を分析した。(河野元)