丹羽商、バック事故撲滅図る 安全運転へカスタム研修
物流企業
2016/11/24 0:00
【愛知】丹羽商(丹羽享社長、愛知県豊田市)は12日、中部トラック総合研修センター(みよし市)で安全運転研修会を開いた。研修センターのスタッフと相談し内容を決めた「カスタマイズ研修」で、ドライバーはバック時の安全確認などに取り組んだ。(星野誠) 研修は、ドライバー21人を3人1組の7チームに分け実施。各チームともベテラン、中堅、若手と、経験年数が異なる3人を組ませた。丹羽悟専務は「ベテランは教える場合が多く、若手は教わることが多い。キャリアが違う他のドライバーの運転を間近で見ることにより、自分の運転について再確認してもらいたい」と説明。 日常点検の講習を受けた後、ドライバーはチーム単位で基本走行とバック走行にチャレンジ。日頃乗っている車両の種類にかかわらず、全員がウィング車と平ボディー車の両方を使用し、右左折時の安全確認ポイントを改めて学んだ。 バック走行は、後方障害物までの距離1メートルを目標に、安全確認をしながら慎重に後退操作を行ったが、ぴったりに合わせるのは難しく、ベテランでも苦戦した。 丹羽専務は「不思議なことに、バックは経験年数に比例しない。ベテランでもよく失敗するし、若手でも得意なドライバーがいる。ゲームのように楽しみながら感覚を磨き、工場内などでのバック事故撲滅を図りたい」と強調。 同社のドライバーは70人で、仕事内容も海上コンテナ、自動車部品、食品などと多岐にわたる。丹羽専務は「勤務日や時間がばらばらなので、今回は21人しか参加できなかった。継続し、ドライバー全員が受けられるようにしたい。ただ、新装オープンした研修センターは非常に人気が高く、予約が取りにくいのが悩み」と話した。 【写真=後方障害物までの距離1㍍を目標に安全確認をしながら後退操作】