HOP推進協、一社法人を来春設立 道産品海外で販売
団体
2016/11/21 0:00
北海道産品の輸出促進と物流活性化への取り組みを協議する北海道国際輸送プラットホーム(HOP)推進協議会(千葉博正座長、札幌大学教授)は17日、最終会合を開き、5年の取り組みを総括した。 過去5年間の成果や課題を踏まえて、海外で道産品販売を行う同協議会所属の民間企業を中心に、2017年4月、一般社団法人として新組織を立ち上げる。会員企業や会員自治体から会費を集め、道産品を海外で営業・販売するほか、インターネット販売や輸出事務手続きなども行う。 千葉座長は「国際的な物流展開の仕組みづくりを目的に活動を開始し、情報共有の場として続けてきた当協議会もこれで最後となる。この5年間でHOPは全国的にも認知されつつあり、活動の広がりを感じている。微力ではあるが、北海道の食の輸出に貢献できたかと思う。また、HOPを母体とした新しい活動も生まれているので、今後に期待したい」とあいさつ。 事務局が今年度の取り組みを報告し、これまでの成果と今後の展開について説明。出席者からは「物流と商流を組み合わせた取り組みはとても画期的であり、今後も支援していきたい」「海外への輸出は体力のある企業にしかできないというイメージを打ち消し、海外へ向けた輸送に力を入れようという人が増えたと思う」との声が寄せられた。 北海道開発局の笹島隆彦港湾空港部長が「これまでの活動を支えていただき感謝申し上げる。千葉座長と『継続的に道産品輸出について取り組めたら』という会話をきっかけに始まった活動だった。次のステップに挑戦できるよう当初から5年間という期限を設定し、皆さんの協力で目的を果たすことができた。活動の輪が更に広がるよう、今度とも協力をお願いしたい」と述べた。(大島杏奈) 【写真=「北海道の食の輸出に貢献できたかと思う」と千葉座長】