物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

下関海陸運送、釜山新港に倉庫 乗用車用タイヤ東南ア製品集約

物流企業

2016/11/17 0:00

 下関海陸運送(米田亘宏社長、山口県下関市)は海外戦略の一環として、韓国でのサードパーティー・ロジスティクス(3PL)事業を強化する。出資する韓国の合弁会社が釜山新港で建設を進めていた倉庫が15日に完成。2017年1月から、日系タイヤメーカーの拠点として稼働させる。  新倉庫は釜山新港の後背地に位置し、延べ床面積2万3千平方メートル。下関海陸運送が30%出資する合弁会社CALTロジス&SKUが整備した。  乗用車用タイヤのストックポイントとし、東南アジアなどで生産された製品を集約して一時保管。専用のラックで保管効率を高め、新の管理システムを導入した。韓国国内の販売店からのオーダーに応じて、タイヤを配送する。  下関海陸運送が元請けとなり、実運送は提携する現地企業に委託。日本と同様のドライバー教育を施すことで、高品質な輸送サービスを提供する。更に、日本国内向けの輸出業務も請け負う。従来は各工場がそれぞれ日本へ輸出していたが、ハブ拠点に集中させることでメーカーの効率化を支援する。  同社は中期経営5カ年計画(13~17年)を推進中で、その一環として15年から、海外での営業力強化と事業拡大を戦略に掲げている。8月には釜山に現地法人SKUKOREAを設立。合弁会社と連携しながら、韓国を中継拠点としたグローバル規模の3PL構築を進めている。(矢野孝明) 【写真=日系タイヤメーカーの拠点として稼働(完成イメージ)】





本紙ピックアップ

手形・小切手廃止、「効率化つながる」評価

 紙の手形・小切手の利用が2026年度末で廃止されるのに向け、物流業界でも対応が進んでいる。銀行振り込みや電子記録債権などに切り替えた事業者からは、効率化につながるとして評価する声が多い。会員企業に対応を促すため、トラッ…

富士運輸「アスファルト原液輸送」、複数人運行&手当 

 富士商(藤田敏彦会長兼社長、山口県山陽小野田市)グループの富士運輸(阿部悦雄社長、同)は、運送会社の廃業・撤退が増えている道路舗道に使うアスファルト原液の輸送を、1台の車両を複数のドライバーが乗り回す運行体制とマルチス…

阪神港「CONPAS」実用化1年、意見すれ違い普及進まず

 阪神港で実用開始から1年以上経っても、コンテナの搬出入予約システム「CONPAS(コンパス)」の普及が進まない現状について、海上コンテナ輸送事業者とコンテナターミナル(CT)運営会社の意見が擦れ違っている。CT側は「事…

両備TC、ドライバーが貨物・旅客輸送を兼務

 両備ホールディングス(松田敏之代表取締役CSO=最高戦略責任者)の両備トランスポートカンパニー(両備TC、荒木一守カンパニー長)は、大阪支店(大阪府和泉大津市)で、一人のドライバーが貨物と旅客の輸送を兼務する多能工化を…

オススメ記事

手形・小切手廃止、「効率化つながる」評価

 紙の手形・小切手の利用が2026年度末で廃止されるのに向け、物流業界でも対応が進んでいる。銀行振り込みや電子記録債権などに切り替えた事業者からは、効率化につながるとして評価する声が多い。会員企業に対応を促すため、トラッ…

富士運輸「アスファルト原液輸送」、複数人運行&手当 

 富士商(藤田敏彦会長兼社長、山口県山陽小野田市)グループの富士運輸(阿部悦雄社長、同)は、運送会社の廃業・撤退が増えている道路舗道に使うアスファルト原液の輸送を、1台の車両を複数のドライバーが乗り回す運行体制とマルチス…

阪神港「CONPAS」実用化1年、意見すれ違い普及進まず

 阪神港で実用開始から1年以上経っても、コンテナの搬出入予約システム「CONPAS(コンパス)」の普及が進まない現状について、海上コンテナ輸送事業者とコンテナターミナル(CT)運営会社の意見が擦れ違っている。CT側は「事…

両備TC、ドライバーが貨物・旅客輸送を兼務

 両備ホールディングス(松田敏之代表取締役CSO=最高戦略責任者)の両備トランスポートカンパニー(両備TC、荒木一守カンパニー長)は、大阪支店(大阪府和泉大津市)で、一人のドライバーが貨物と旅客の輸送を兼務する多能工化を…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap