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センコー、加須PDセンター竣工 1時間で1万ケース

物流企業

2016/11/14 0:00

 センコーは8日、加須PDセンター(埼玉県加須市)を稼働させた。量販店向けのセンター機能を備えた延べ床面積4万8200平方メートルの大型施設で、時間当たり約1万ケースを仕分けるソーターや、92台が同時に接車できるトラックバースを備える。また、センコーグループ内で最大規模となる太陽光発電設置を設置。同日の竣工祝賀会で、福田泰久社長は「(敷地内に)2棟目のセンターを建設する。引き続き、首都圏エリアの事業基盤強化に向けた取り組みを加速させる」と語った。  新PDセンターは、首都圏及び北関東エリアをカバーする物流拠点となる。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)・白岡菖蒲インターチェンジ(IC)から10キロに立地。2015年10月に圏央道・桶川加納IC―白岡菖蒲ICが開通しており、圏央道及び東北自動車道のICとのアクセスが良い。  敷地面積は10万4900平方メートルで同社では最大規模を誇る。ソーターは全長2100メートル、28シュートで、モニター画面による作業の進ちょく状況を管理。また、センター両側には長さ15メートルのルーフを設け、雨天時の作業性を高めた。このほか、貨物用エレベーター2基、垂直搬送機7基、ドックレベラー3基などを整備している。入居する量販店では、首都圏及び東北エリアの約60店舗向けの配送拠点として活用する。  また、新センターの屋根には発電能力1990キロワットの太陽光発電装置を設置している。現在、全国14カ所の物流センターに設置しているが、同社グループでは最大規模の発電能力を持つ。今後、売電事業を拡大していく。  同社では、10万4900メートルの敷地を利用し、近く、2棟目の物流センターを着工、18年10月に完成させる。施設は今回とほぼ同規模となるが、冷凍・冷蔵倉庫を併設し、3温度帯の物流需要も取り込む。  福田氏は「来年6月に嵐山物流センター(埼玉県嵐山町)が竣工する予定で、2期工事が完了すれば埼玉県内の総延べ床面積は37万平方メートル超となり、国内最大規模になる」と語った。(高木明) 【写真=同社最大規模となる太陽光発電設備を設置】





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