西光運輸、先導車業務を分社化 ドライバー引退後の受け皿に
物流企業
2016/11/10 0:00
【大阪】西光運輸(西光彰男社長、大阪府門真市)は、自社のトレーラ用先導車を専門的に運用する会社を新設し、適正運送を徹底すると同時に、トラック運転を引退したドライバー雇用の受け皿として活用している。 これまで行っていた先導車の運行及び貨物利用運送事業を9月に分社化、西光物流(西光栄一社長、同)を新設した。先導車も3台から8台に増車し、自社トレーラ誘導の大部分をグループ内で賄う体制を整えた。高齢や体調を理由にトレーラ、トラックのドライバーを引退した自社従業員を雇うことで、勤続を希望する社員に向け選択肢を設けた。 貨物利用運送事業についても、宮城県、千葉県、大阪府で営業所を展開している利点を生かし、受注拡大を図る。 西光運輸の西光社長は「従業員の負担軽減や法令順守など、やるべきことをしていれば、売り上げは自然と付いてくるものだと思っている。業務を分社化したことで、更にグループ会社間のシナジー(相乗効果)を強化し、質の高いサービスを提供していきたい」としている。(蓮尾輝) 【写真=先導車を増車し、適正運送を徹底】