CSロジ、長尺品共同配送ノウハウ紹介 専用サイトを開設
物流企業
2016/11/10 0:00
ミサワホームの物流子会社、CSロジスティクス(前澤克之社長、東京都杉並区)は10月31日、長尺品や段積みが困難な荷物を中心に手掛ける共同配送サービス「くるくる便」の独自ノウハウを紹介する専用ウェブサイトを開設した、と発表した。ノウハウを公開して積載効率を一層高めることで、環境保全や顧客の経営効率化に寄与したい考えだ。 同社によると、長尺品は一般的に積載効率が悪く、荷物破損が比較的起きやすいなどの理由で物流事業者から敬遠され、運送コストも高くなりがち。 同社が運用する物流システムでは不具合無く、納期通りに、効率良く、荷量に応じた価格で運送することが可能だという。現在、建材メーカーや工務店など130社の荷物を1カ月当たり4万パレット、沖縄県と島しょ部を除く全国で運送している。 物流システムは、ミルクラン方式のくるくる便と幹線輸送に、全国24カ所の中継基地を組み合わせた多様なルートで構成。 長尺品を効率良く積載できる9種類のモジュールパレットを駆使し、床材やサッシ類、金物類などを積載。中継地点での積み替えの際はパレット単位で行い、破損する可能性を低減。顧客はパレット単位で輸送を依頼できるので、様々なコストを抑えられる。また、パレットの手配・回収をしなくて済む。 専用ウェブサイトでは、顧客の声も交えて同社の物流システムの仕組みを詳細に説明。「ミサワホームグループは今後も取引事業者とコミュニケーションを図りつつ、サプライチェーンマネジメント(SCM)全体を通して地球環境負荷低減に努めていく」としている。 同社のくるくる便やモジュールパレット、独自開発の調達物流システム「a-netシステム」などを組み合わせたサービスは「建材宅配便」として、2015年度「省エネ大賞」(省エネルギーセンター主催)で、高賞の経済産業大臣賞を受賞している。(高橋朋宏) 【写真=モジュールパレットを駆使して長尺品を整然と納める】