名鉄バス、貨客混載実験スタート セントレア―名古屋
物流企業
2016/11/07 0:00
名鉄バス(小池潤社長、名古屋市中村区)は1日、中部国際空港(セントレア、愛知県常滑市)バスターミナルで、セントレアと名古屋市内を結ぶ、空港アクセスバス「セントレアリムジン」の14往復化記念式典を開いた。これまでの1日8便を、同日から14便に増便。同時に、セントレアリムジンのトランクスペースを活用した手荷物配送の実証実験もスタートさせた。 2015年に開始した、手荷物をホテルまで当日配送する「手ぶら観光サービス」を拡充。午前11時までだった受付時間を、セントレアリムジンを使った貨客混載により、午後1時までに到着する国際便にも対応できるようにし、利便性を高める。 式典で、小池社長が「官民挙げて取り組む『昇龍道プロジェクト』を、セントレアから一層強力に推進できる」とあいさつ。中部運輸局の沢田孝秋観光部長は「訪日外国人旅行者などのおもてなし環境整備を目的とした、ゲートウェーから都心部までの貨客混載は全国的に例が無い。モデルケースとして物流効率化につなげたい」と、鈴木昭久局長のメッセージを代読した。 また、セントレアの友添雅直社長は貨客混載について、「新しい試みで空港にとっての利便性が上がる。名古屋をターミナルとして観光地に直接行けるような発展につながる」と強調。名古屋や高山市内のホテルへ荷物を配送するヤマト運輸中部支社の西出敏之支社長も「実証実験を成功させて永続的、発展的なサービスとなるよう努力したい」と話した。(奥出和彦) 【写真=セントレアリムジン14往復化を記念】