神ト協、高校で物流出前授業 トラック3台を展示
団体
2016/11/03 0:00
【神奈川】神奈川県トラック協会(吉田修一会長)は10月21日、小田原市の県立小田原総合ビジネス高校で、交通安全教室と物流出前授業を開催した。スタントマンが事故を再現したほか、トラックの展示・試乗が行われ、生徒の関心を集めた。交通安全教室には、全校生徒700人が出席。神ト協の田島純一・交通環境副委員長(田島重機運輸)は「自転車通学が多いと思いますが、交差点での自転車事故が増えています。トラックは十分注意して運転していますが、皆さんも事故に遭わないよう気を付けましょう」と呼び掛けた。 スタントマンチーム「シャドウプロジェクト」が、自動車と自転車、歩行者との衝突を実演。衝撃音と共にスタントマンが宙に放り出されると、生徒からは悲鳴が上がった。また、トラックの死角や内輪差による左折時の巻き込みの危険性も説明した。 物流出前授業は、運送業界の中長期的な人手確保に向けた神ト協の目玉事業で、3年生36人が参加。飯沼健史経営改善委員長(富国運輸)は「コンビニエンスストアにいつも物があるのも、インターネット通販で翌日に商品が届くのも、我々運送事業者が運んでいるからです。来年3月には準中型自動車免許制度が創設されます。ぜひ取得して将来の可能性を広げてください」と話した。 展示されたのは、富国運輸(飯沼社長、横浜市金沢区)の小麦粉輸送用バルク車、まるだい運輸倉庫(奥山恵子社長、小田原市)の4トンウィング車、神静流通センター(高野菊男社長、同市)の2トン冷凍車の計3台。各社の担当者がドライバーの仕事内容や車両の機能について説明したほか、運転席への試乗も行われた。(吉田英行) 【写真=生徒が会員のトラックに試乗】