港災防/全国労災防止大会、安全の見える化推進 「お陰さま」意識し行動
団体
2016/11/03 0:00
港湾貨物運送事業労働災害防止協会(藤木幸夫会長)の全国港湾労働災害防止大会が10月28日、横浜市で開かれ、現場の安全の見える化や健康保持増進対策の推進などを宣言した。全国から関係者が千人集まり、労災防止に向けて決意を新たにした。 藤木会長が「『お陰さま』という日本語独特の美しい言葉を常に意識し、行動につなげることが大事。現場での経験、港への愛情、仲間への誠意がチームワークを生み出す。その一つの例が港災防が続けている港湾パトロール活動であり、各港で引き続きパトロールに励んで欲しい」と呼び掛けた 厚生労働省労働基準局の田中誠二安全衛生部長は「港災防には今後も行政のパートナー、港運業界と行政の懸け橋として、労災防止への支援をお願いしたい」との塩崎恭久厚生労働相のメッセージを代読。持永秀毅関東運輸局長、黒岩祐治神奈川県知事、林文子横浜市長。日本港運協会(久保昌三会長)の黒田晃敏理事長も、それぞれ祝辞を述べた。 安全衛生表彰では、港栄作業(松木修社長、横浜市中区)など10事業所が優良賞、原田荷役(原田竜次郎社長、同区)など10事業所が努力賞に、それぞれ選ばれた。また、功労賞14人、功績賞39人も藤木氏から表彰された。 続いて、坂田薫・大会実行副委員長が①現場の創意工夫を生かした安全の見える化②心身両面からの健康保持増進対策③災害防止規定の順守④効果的なリスク低減対策⑤作業指揮者や危険作業従事者の安全意識の向上――の一層の推進を盛り込んだ大会宣言を読み上げた。 第2部では、出席者全員で指差し呼称を行い、安全意識を高めた。また、横浜川崎国際港湾の桜井文男副社長が「みらいの横浜港」、横浜高校硬式野球部の渡辺元智前監督は「高校野球と我が人生」をテーマに、それぞれ講演した。(吉田英行) 【写真=全国から関係者千人が出席】