新宮運送/無事故・無違反・無トラブル 通算8000日2人達成
物流企業
2016/11/03 0:00
【 兵庫】新宮運送(木南一志社長、兵庫県たつの市)は、交通事故防止対策の要として取り組んでいるS―DEC運動で、通算8千日に及ぶ記録達成者が2人出るなど安全確保に大きな成果を上げている。(渡辺弘雄) S―DEC運動は、プロドライバーが安全な運行に限り無く挑戦するもの。参加者は無事故・無違反にとどまらず、荷物破損等のトラブルも無いオールゼロの4千日間継続を目指す。仕事中だけでなく、プライベートの運転まで含めた厳しい内容となっている。 8千日を達成したのは、小林伸彦、片山恭一の両氏で、いずれもタンクローリー車を運行するベテランドライバー。2人は、1度目の目標をクリアした後、再び挑戦して偉業を成し遂げた。 表彰では、記録賞と共に副賞10万円、2回目の目標達成による特別賞として10万円分の旅行券、運動の刻印を施した夫婦箸を贈って功績をたたえた。独自の試みとして1993年から始めた運動は、口コミやメディアの報道を通じて全国各地の運送事業者まで波及。業界の輸送品質向上にも結び付いた。現在23年目を迎え、4千日に限らず、千日間など通過地点に応じて定めた規定のポイント日数に到達するドライバーが着実に増えている。 達成者は、自己申告して上司の確認を経た上で表彰及び給与、賞与に手当が加算される特典を得る。木南社長は「4千日、11年間もの長期にわたる無事故、無違反、無トラブルには、運の良さだけでは成し得ない。日頃の運行作業、運転、車両点検の動作、日々の生活において基本をおろそかにしない姿勢が不可欠だ。また、自分にうそをつかず、コツコツと努力する人にしか達成できない」と話している。 【写真=木南社長(左)と写真に納まる8千日達成者の小林氏(中央)、片山氏】