伊東運送、墜落・転落防止を強化 どんな荷物にも対応
物流企業
2016/11/03 0:00
【岩手】伊東運送(伊東浩社長、岩手県一関市)は、トラックの荷台上で作業する際の墜落・転落事故防止対策を強化している。 トラック横の両側のあおりが荷台と水平になるように、タイヤ用チェーンを加工して柱の部分とつなげて固定。平ボディーと、ユニック車21台に整備した。荷締め作業をする時の足場を確保するとともに、人や荷物が落下した場合の衝撃を緩和する役割も果たす。後部に柱が無いタイプのユニック車3台には、鉄骨製のつっかえ棒を独自に作製。安定した状態で業務に集中できるよう、工夫を凝らしている。 更に、荷台乗降用の折り畳みのステップを、左右4カ所に取り付ける計画も推進。まずは試験的に、新たに架装を施した車両1台へ設置した。ドライバーからの評判を聞き、問題が無ければ順次整備していく。 伊東社長は「事故防止に向け、安全最優先で取り組んでいる。決まった荷物を運ぶだけなら、専用の仕様にすることもできるが、我々の仕事はそうはいかない。チェーンなら、どんな荷物にでも対応できる。はしごや踏み台を使えば安全なのは分かるが、かさばってしまう。現実的で安価にできるものはないかを考えた結果、こうなった」と話している。(今松大) 【写真=あおりが荷台と水平になるように、タイヤ用チェーンを加工して固定】