つばめ急便、千葉にセンター開設 住設機器配送を合理化
物流企業
2016/11/03 0:00
つばめ急便(石原修社長、大阪市北区)は2017年8月をメドに、千葉市花見川区で千葉ロジスティクスセンターをオープンさせる。同市稲毛区で運用している5拠点の機能を一部移管。千葉県を中心に、関東圏における住設機器関連の配送・保管業務合理化を進める。 東関東自動車道・千葉北インターチェンジ(IC)から1.9キロと交通アクセスに優れる。敷地面積が1万510平方メートル、鉄骨造り3階建てで、ひさし部分を含めた延べ床面積は1万1340平方メートル。1階は、低床倉庫と高床倉庫に分かれており、保管アイテムに応じてフレシキブルな対応が可能。ひさし部分は15メートルを確保することで、雨天時でも安心して荷さばきや積み込みといった作業が行える環境を整えた。 各階は最大積載量4トン及びトンのエレベーターで結ばれており、最大積載量1.5トンの垂直搬送機を採用する。敷地内には2階建て事務所棟も併設。立ち上げ当初は車両30台を配置し、3年後には売り上げ10億円を見込む。現在、稲毛区では千葉第一センターから第五センターまで稼働しているが、メーカーから引き取った製品が分散して保管されており、積み合わせの際、複数拠点で積み込んだり、横持ちしたりとロスが生じていた。新センターに住設機器関連の製品を集約し、既存施設と役割を分けることで、保管から配送までトータルで高品質な物流サービスを提供していく。 石原社長は「新センターはスタッフに優しい施設で、BCP(事業継続計画)を念頭に開設する。交通アクセスの利点を生かし、24時間稼働で、東京五輪に向けて高まる需要を取り込む。19年3月期には、中期3年計画で掲げる売上高134億円(16年3月期比18.5%増)の達成を目指す」と話している。(落合涼二) 【写真=ひさし部分は幅15メートルを確保し、安心して作業できる(完成イメージ)】