長田運輸産業、タイヤ特性を学ぶ 未然にトラブル防止
物流企業
2016/10/31 0:00
【兵庫】長田運輸産業(長田光洋社長、兵庫県三木市)は23日、安全研修会を開き、日常点検や交通事故防止について実技を交えて学ぶとともに、安全運行を支えるタイヤの特性やトラブルを未然に防ぐメンテナンスへの理解を深めた。(小菓史和) 安全運行と従業員のレベルアップ、モチベーション高揚を図るため、年2回、全社員を対象に実施。いすゞ自動車近畿明石サービスセンターの荒井真吾副センター長が、正しい始業点検の方法を解説した。 また、自動車事故対策機構和歌山支所の藤原秀一氏は、事故防止のポイントについて説明。事故が多発する交差点での注意点として、①車内の整理整頓②適度な緊張感③事故の少ないルート選択④十分な安全確認⑤適切な軌跡で右左折――を挙げ、徹底を促した。 ダンロップタイヤ近畿の清水哲雄生産財部長が、タイヤの製造方法をはじめ、構造、取り扱いの留意点を説明。続いて、実際にトラックを使い、大きなトラブルの原因となるタイヤの空気圧不足とホイールナットの緩みを発見するゲームに挑戦した。 空気圧不足のタイヤ、緩んだホイールナットをハンマーの打検だけで見つける技術を競い、音や感触の微妙な違いを体験的に学んだ。長田社長は「明日からの業務に生かし、無事故でお願いしたい」と呼び掛けた。 この後、自衛隊兵庫地方協力本部長の六車昌晃一等陸佐が「自衛隊における規律と車両安全運行」をテーマに講演。終了後、長田運輸産業で活躍する8人の元自衛官が六車氏の前に整列、謝意を表した。 長田氏は「事業を通じ、地域そして国家に貢献したいとの考えで、除隊者の雇用を始めた。これからも協力していきたい」と述べた。 【写真=タイヤの空気圧不足とホイールナットの緩みを発見するゲームに挑戦】