陸災防神奈川支部、かご車作業ゼミ開催 事故防止や正確な使い方
団体
2016/10/27 0:00
【神奈川】陸災防神奈川県支部(吉田修一支部長)は13日、協同組合アツリュウ(髙橋浩治理事長)で「カゴ車作業の安全化対策セミナー」を開催した。 ロールボックスパレット(かご車)の下敷きとなったり、操作を誤って手足を負傷する事故が多発していることから、同支部では「かご車起因の事故防止」を2016年度の特別重点施策としている。セミナーでは、実演を交えて注意点や正しい操作方法をアドバイスした。 同支部の坂間孝朗常務が「15年の県内陸運業の労働災害は増加しており、死亡事故は建設業に次いでワースト2位、休業災害も製造業に次いでワースト2位。こうした中、墜落・転落事故の防止に加え、かご車の安全対策にも取り組んで欲しい」とあいさつ。 神奈川労働局労働基準部の赤前幸隆産業安全専門官も「今日学んだ実務的な内容を各職場に持ち帰り、安全衛生教育を実施して欲しい。教育未実施で労災が発生した場合、勧告や送検となる可能性もあるので、教育の徹底をお願いしたい」と述べた。 続いて、労働安全衛生総合研究所リスク管理研究センターの大西明宏主任研究員が、かご車に起因する災害の特徴と主な対策について説明。 陸災防本部の中尾陽安全管理士は、実物のかご車を使って段差や渡り板、パワーゲート上でのリスクを指摘した上で、正しい取り扱い方法を指導した。(吉田英行) 【写真=本部の中尾安全管理士が実物で取り扱い方法を指導】