全ト協/ドラコン、井上選手に総理大臣賞 現職大臣で初 国交相が視察
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2016/10/27 0:00
全日本トラック協会(星野良三会長)主催による第48回全国トラックドライバー・コンテストの表彰式が24日、東京都で開かれ、4トン部門優勝の井上誠選手(42、日立物流南関東神奈川輸送営業所、神奈川県)が総合得点991点で内閣総理大臣賞を獲得した。9人が980点以上となる激戦。大会2日目は、石井啓一国土交通相が現職大臣として初めて競技を視察した。 プロドライバー日本一となった井上氏には、国交省の藤井直樹自動車局長から表彰状とトロフィーが手渡された。 4トン、11トン、トレーラ、女性の4部門に計142人が参加。11トンでは平岡誠次選手(36、日本通運倉敷支店東鉄事業所、岡山県)、トレーラが石神孝信選手(42、同中京コンテナ支店名古屋コンテナセンター、愛知県)、女性は松本恭子選手(46、中央エース物流厚木営業所、神奈川県)が優勝した。 中小事業者所属の成績優秀者に贈られる国土交通大臣賞には11トンの松井謙顕選手(39、カリツー刈谷北営業所、愛知県)、シニアの中から選ばれる全日本トラック協会長特別賞は4トンの小椋英治選手(53、日立物流西日本兵庫営業所、兵庫県)が輝いた。 表彰式で、星野会長は「名誉ある大会。都道府県の代表として、大会に出場した実績を今後も大切にして欲しい」とあいさつ。細野高弘専務によるコンテストの概要説明に続き、伊藤昭人副会長が入賞者の名前を読み上げると、出席者から歓声が上がり、拍手も送られた。 藤井氏が「昨年、今年と大会を見させていただいた。選手の皆さんには心から敬意を表したい。今後も、快適・安全な暮らしへ日々の活動をお願いしたい」と祝辞。警察庁の長谷川豊長官官房審議官は「皆さんには技能と知識を生かして交通安全に大きく貢献していただいている。年末に向け、薄暮時の交通事故防止や飲酒運転の撲滅に協力して欲しい」と述べた。 大会は学科400点、実技600点の計1千点満点。22、23の両日に自動車安全運転センター安全運転中央研修所(茨城県ひたちなか市)で行われ、全国1400人から勝ち抜いた142人が参加した。このうち女性ドライバーは21人。23日には、石井氏が現地を訪れ、出場選手とも懇談した。 各部門2位以下の入賞者は次の各選手。 〈4トン〉2位=米本拓馬(日立物流西日本広島機工営業所)▽3位=小椋英治▽4位=石川博士(日立物流東日本土浦輸送営業所)▽5位=海江田克夫(日本通運関東警送支店) 〈11トン〉2位=鈴木直樹(日本通運富士支店コンテナ課)▽3位=布谷浩重(同神戸支店)▽4位=松井謙顕▽5位=田村充宏(日本通運関西警送支店)〈トレーラ〉2位=桜井章(バンテックセントラル横浜営業所海コン係)▽3位=森博茂(日本通運高知支店)4位=西尾和弘(同中京コンテナ支店四日市コンテナセンター)▽5位=岡勇人(西濃運輸仙台支店) 〈女性〉2位=日野真理子(日本通運仙北支店石巻港事業所)▽3位=古屋峰智子(北海道郵便逓送本社営業所)▽4位=安藤加奈子(日本郵便輸送近畿支社神戸営業所)▽5位=服部昌代(岡山スイキュウ瀬戸内物流センター)(土屋太朗) 【写真=トロフィーを手にガッツポーズする】